定期的に変わっていく税法の問題

税法というものは、定期的に改正が行われていかなければいけません。
社会的に適合していることが求められますので、古いままでは対応することができなくなるからです。

税理士は、税金のスペシャリストとして活動することが求められます。
合格するまででも、相当長く苦しい道のりを過ごさなければいけないのは、この改正があり、常に新しい知識をつけていかなければ、対応することができないからなのです。

よく税理士というと、ほかの士業に比べて楽な仕事といわれてしまうことがあります。
ところが、実際の税理士の仕事は苦労の連続であり、大変な仕事であるのです。

試験に合格しても誰よりも早く知識をつけていく苦労

試験に合格するまでも、税法は刻々と変わっていってしまいます。
その内容は、常に依頼者にかかわってくるものであり、税理士としても古い知識を捨てて、新しい知識を身につけていかなければいけないのです。
つまり、受験で頑張ってきた勉強を、税理士になってからも継続しなければいけないのは、かなりの苦労になってしまうでしょう。

それも、誰よりも早く知識を身につけていかなければいけないのは、税のスペシャリストだからです。
新たな税の問題も、わからないからこそ税理士に相談に来てくれます。
その問題に対応することができないのであれば、やはり税理士として失格であるといえるでしょう。

そうならないためにも、継続して知識を身につけ、使えるように勉強をしていかなければいけないのです。

時代とともに揺れ動く変化に対応していくために

時代と共に税法も変わっていきますが、使っている装備もどんどんと変化していきます。
昔は手書きで提出できた青色申告書類も、現在ではパソコンを使って、e-Taxの決められたフォーマットの中におさめていかなければいけません。
計算も手書きや計算機で行っていたものが、現在では表計算ソフトの上で行ってしまうでしょう。

パソコンの勉強もしていかなければいけないのが税理士です。
最低限といいたいところですが、世の中が変われば、また新たな技術を覚えていかなければいけません。
その技術に対応できる力ということでも、最低限では済まされないのです。

さらに、租税教育を行ったりするのであれば、教え方や、子供たちのことも勉強する必要が出てきます。
教育に関することも、時代と共に変化していく分野ですので、さらに勉強を重ねていかなければ、対応することができないのです。

税金という社会システムの中で活躍する税理士です。
非常に多くのことを学び続けていかなければいけない使命を負っているということだけでも、大変な苦労が待っているといえるでしょう。