経験を積むために就職を考える
仕事を変えるために転職する場合、必ず理由が存在します。
これが志望動機と直結するわけではありませんが、転職する際には必ず聞かれることの一つであることも間違いありません。
税理士になるためには、実務経験が2年なければなることができないようになっています。
それだけ、スペシャリストになるためには、経験がなければいけないからです。
そのためには、ほとんどの人が就職しなければいけなくなるでしょう。
経験を積むためには、必ず志望動機を聞かれるはずです。
なぜ、転職を税理士に絞って試験を受けたのか、そこには志望動機があるでしょう。
どんな点が税理士に向いていると思ったのか、実現したいことは何なのか、具体的に述べることは、顧客の中に隠れている真実の部分を知ることと同じなのです。
自分のことを知ることができないのであれば、税理士として仕事をしていくことも難しいことになります。
ですから、積極的に自分を売り込めるように、志望動機は明確にしていかなければいけないのです。
独立開業を伝えていいものなのか
税理士として資格取得を考えているのであれば、行く先は独立開業になることは当然予想することができます。
皆そう考えて資格取得を目指したものですから、誰でも同じことを考えたことがあるはずなのです。
志望動機を聞かれたときに、独立のことを言われたらどうでしょうか。
経験を積むために就職しなければいけないことも確かです。
ですが、あからさまに独立のことを話されたら、腰掛に過ぎないと認識されても致し方ないでしょう。
これでは、どんなに能力があったとしても、雇い入れる気にはならないはずです。
そんな人を雇い入れたら、あからさまに顧客をもって独立されてしまうとも考えるでしょう。
誠実に本当の答えを話すこと
では、どういった動機を考えていくかです。
まずは、なぜ税理士を選んだのでしょう。
それまでの仕事で、会計的分野を得意としていたからかもしれません。
税の知識が必要な部署であり、そこで頑張ってきたから選ぶこともあるでしょう。
全く関係のない分野で働いていても、活躍している税理士を知って目指したくなったという人もいるはずです。
素直に考えてみると、税理士という難関を選んだのには、必ず理由が存在します。
その理由を明確にすることができれば、自然と志望動機が見えてくるはずです。
うまく伝えられるよりも、どんな情熱があるのかのほうが、就職する時には大切になります。
下手に隠して、ごもっともな理由をつけるのであれば、税理士として誠実に本当の理由を伝えていくほうが、よほど効果的なのです。
それが仕事につながっても行くのですから、ほころぶような嘘は意味がないと考えましょう。